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今日も一日ゲーム作り!「フィールドマップにおける足音の変化システムの実装」(2016/10/20)

 サイコダイブという、心理解析によって選出される自分だけの武器で戦う3Dアクションゲーム「Last Standard」。

 

「今日も一日ゲーム作り」では、現在制作中の本作品の開発状況について、毎日更新で皆さまにお伝えします。

 

 

本日の報告はこちら!

・フィールドマップにおける足音の変化システムの実装

 

 

 前回は、エネミーデザインについて新たな画像を公開しました。

 

 一目見ただけで凶悪だという印象を強く焼き付けるようなデザイン・・・

 

 しかもまだまだ進化するとのことで、あれ以上凶悪になるなんて、ワタクシには到底想像できません。

 

 しかしそこはウチのモーション担当。きっと斜め上で数段恐ろしいエネミーが出来上がりそうです。

 

 続報を楽しみにしていましょう!

 

 

 さて、今回の報告ですが・・・なんと、プログラマーと音響担当による、共同の報告となります。

 

 その内容とは・・・


フィールドマップにおける足音の変化システムの実装


 このサブタイトル、少し迷った挙句こういった風に落ち着いたのですが、少しこれだけでは不足している部分もあるので、改めて説明させていただきます。

 

 と、その前に我々が目標としているゲームというのは、「限りなく現実に近い」ゲームです。

 

 では具体的にどうすれば、ゲームを現実に近づけさせることができるのか。

 

 例えば最近はもっぱらVRが流行っていますよね。

 

 そもそもゲームというのは、画面の中にあるゲーム世界と現実世界のプレイヤーを、コントローラーを介することによって繋げています。

 

 VRというのは、この画面を限りなく人間の視覚と同期させることで、ゲームの世界にいるような感覚を与えてくれるというものです。

 

 しかし、当然のことながら人間の感覚は視覚だけではありません。嗅覚、味覚、触覚、そして聴覚。

 

 これらの感覚も、同じように現実世界と同期させなければ、結局のところ、ゲームと現実世界に確固たる隔たりが存在することは変わりません。

 

 もちろん、現状でその感覚全てを現実世界と同期することはできないでしょう。

 

 特に触覚や味覚などは、もしも同期できたならば、それこそいよいよゲームは操作ではなく、体感する時代へと進化します。

 

 当然のことながら、今の我々にはそのようなことを可能とする技術も知識もありません。

 

 では、他の感覚・・・嗅覚と聴覚ならばどうでしょうか。

 

 嗅覚は、既にアミューズメント施設などで、匂いをゲームの一部に導入したものを見かけます。

 

 しかし嗅覚に関しては、家庭用ゲームでは再現が困難でしょう。

 

 それならば、聴覚を現実に同期させてみよう! ということで、その第一歩としてこのシステムを導入してみました。

 

 さて、前口上が長々となってしまいましたが、いよいよシステムの説明にまいりましょう。

 


足音の変化プログラム

 

 とはいっても、一言でいえば単純明快。

 

 つまり、プレイヤーキャラクターの状態、そしてどこを歩いているかによって、その足音が細かく変化する。

 

 というものです。

 

 具体的に変化の条件というのは・・・

 

 ・キャラクターの体重+装備の重さ
 ・靴の種類
 ・足元にある物(複数にも対応)

 

 大まかですが、こんな感じで条件が分かれています。

 一つ一つ説明しますと、まずはキャラクターの総重量によって足音が変化します。例えば、物凄く太っている人なら、「どしん」と地鳴りのような足音がしたり、逆に体重が極端に軽い人なら足音が小さくなったりといった具合です。

 

 またこれはキャラクター自身の体重だけではなく、装備品の重さも反映されます。体重が軽くても、武器が重ければ、その分足音は変わってしまうということですね。

 

 次に、靴の種類によって音が変わります。これは単純で、スニーカーやブーツ、ヒールなど、靴の種類によって、足音が変わります。

 

 そして三つ目。これがこのシステムの最大のポイントといえるでしょう。これは踏む者によって音が変わるということです。

 

 例えば、普通のアスファルトを歩く時と、砂の上を歩く時の場合はそれぞれ相応しい足音がします。また地面の状態だけではなく、水溜りや落ち葉といった要素にも違う足音が設定されています。

 

 とはいえ、ここまで聞いた感じでは、まだ前口上で述べたことといまいち繋がりが見えないという方もいらっしゃるでしょう。

 

 重要なのはここから。

 

 足元にある物によって足音が変わるのですが、なんと同時に複数の要素も反映されるのです!

 

 例えば、水溜りを踏む音。この水溜りの中に落ち葉が入っていると想定しましょう。

 

 この場合、通常の水溜りを踏んだ音に加え、落ち葉を踏んだ音も同時に付け足されることになります。

 

 これにより、現実世界での様々な条件下での足音に限りなく近い効果音を表現することができるようになりました。

 

 プログラムの詳細等は、おそらく近々スタッフブログにて公開されると思いますので、気になった方はそちらの方もぜひご確認ください。


 

 さて、今回の報告は以上となります。

 

 いやぁ、今回は何とも画期的なシステムを実装してくれました。全く、素晴らしいの一言に尽きます。

 

 画期的なシステムといえば、ワタクシは中継モニターの実装が思い浮かびますが、今回はそれ以上の驚きがありました。

 

 戦いのゲームにおいて、足音というのがどれだけ重要なのかというのは、きっとコアなプレイヤー程実感するはずです。

 

 潜伏中にうっかり木の枝を踏んでしまったら・・・

 

 なんてベタな状況も、実際に起こり得るということですね!

 

 このシステムはただ音響に現実味が帯びてくるだけではなく、戦闘における緊張感等も増してくれそうです。

 

 いやぁ、ぜひヘッドフォンをしてプレイしたい!

 

 そう思う、八代空なのでした。

 

 

 それでは、明日も一日ゲーム作り!
 八代空でした。ではでは~

 

 

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